サイテック社 G-Volutionシリーズ-フリークーリング 空調機省エネ制御

サイテック社 G-Volutionシリーズ-フリークーリング 空調機省エネ制御

1.Ambicool(アンビクール)

デュアル・コイルの水冷機器となり、密閉型クーリング・タワーが寒冷期
に冷水を生み出し、温暖期においては、密閉型クーリング・タワーは温度
が高い冷却水を凝縮器に供給し、冷媒冷却に対応します。

2.Combicool(コンビクール)

CRAC本体は完全に分離された冷水+冷媒のコイル両方が内蔵され
ています。冷水コイルにはチラ―又はフリークール用の密閉型クーリング
タワーより冷水が供給されます。 寒冷期は冷水コイル、温暖期には
空冷制御として稼働します。

省エネ空調システム ambicool 温暖期CITEC社CRACにおいて、2種類の省エネ制御を適用出来ます。

省エネ空調システム ambicool 寒暖期

省エネ空調システム ambicool 寒冷期

Ambicool動作

Ambicoolは、低い外気温冷房とフリークーリング液(通常、グリコール/水溶液)を利用して、空調スペース
から熱を除去します。外気温がフリークーリングでは効果が得られないレベルまで上がると、DX段が冷房
動作を行うため室内の空気を冷やします。

フリークーリングを有効にするには、2つの条件を満たす必要があります。まず、空気処理装置をAmbicoolに
構成し、次に外気冷房液をある温度にする必要があります。「戻り空気温度 – 外気冷房液温度」は外気冷房
の差温以上であるので、この温度のレベルを割り出します(ソフトウェア・レベル 2 – 差温で設定)。


戻り空気温度が22ºC、フリークーリング液の温度が8ºCで、差温を3ºCを設定した場合、Ambicoolが有効になります。
戻り空気温度が22ºC、フリークーリング液の温度が20ºCで、差温を3ºCに設定した場合、Ambicoolは有効になりません。
「冷房動作」での積分動作はAmbicool動作にも当てはまります。Ambicoolバルブ位置は冷房デマンドに4を掛けて割り出されます。
冷房デマンド15% = 60%のバルブ位置
冷房デマンド20% = 80%のバルブ位置
冷房デマンド25% = 100%のバルブ位置

冷房のDX段は冷房デマンドが100%のとき有効になり、デマンドが25%未満に下がると無効になります。

省エネ空調システム combicool

Combicool動作

多くのビルには、快適な空調を提供するため中央冷水システムが設置されています。 これらのシステムは普通はコンピュータ・ルームや同様のアプリケーションには適していません。これは週末、夜間、冷房が必要ない冬季などには冷水を利用できないためです。

空調装置は、そのような冷水ソースを利用できるときには利用しますが、利用できないときに取って代わるバックアップ用直接膨張システムも備えています。低コストの冷水は冷房シーズンの大半で利用できるのでエネルギー・コストを削減でき、直接膨張システムは、冷水システムが利用できない時期、故障または保守のため停止させたときに継続性と安全性を保証します。

Combicool装置は2つの冷房回路で構成されます。通常、一次回路が冷水システム、二次回路がDXシステムまたは冷水システムになります。Geniusシステムは「給水温度が高い」アラームが作動すると、一次システムから二次システムに自動的に切替えます。このアラームの限度は「給水アラーム限度」、すなわち9ºCで割り出されます。この限度は「ソフトウェア・レベル 1 – 設定ポイント」で設定できます。